肌トラブルになる原因や対策法があったら知りたいな。
と思っている方に向けて書いています。
目次
石鹸シャンプーで頭皮トラブルにあるある事例集(5つ)
あなたは石鹸シャンプーを使っていますか?
こんなふうに思って無添加石鹸でシャンプーを初めてみたけど、実際にやってみたら思いのほか髪の調子が悪い…
こんなことがあると思います。
そうです。石鹸シャンプーに限りませんが、合う・合わないがあるんですね。中には石鹸シャンプーに変えたことで頭皮トラブルになってしまう方も…
そこで今回は、石鹸シャンプーによくある頭皮トラブルを事例集として紹介します。それぞれの原因と解決法についてご案内しているので、「私、もう石けんで髪洗うのやめちゃおうかな」と思っている方はご一読くださいね。
・頭皮が臭い気がする
・頭皮が乾燥してきた
・髪や頭皮にべたつきを感じる
・頭皮湿疹も出てきてしまった
・頭皮が痛い
事例①:石鹸シャンプーで頭皮が臭い気がする
石鹸シャンプー使い始めの頃は、頭皮の匂いが気になることがあります。でも頭皮はもともと皮脂をたくさん分泌する場所。自然な匂いがするのは当然なんです。
そこを香りの強い市販シャンプーであれば香料によってごまかせるわけです。石鹸シャンプーではそれができないので、人によってはちょっと物足りなく感じるかもしれませんね。
※もちろん中には匂いの強い石鹸もありますが、基本的には香料が入っていない、もしくは入っていても控えめであることが多いです。
さらに嫌なニオイの原因としては「石鹸カスの残り」。シャンプー後に石鹸成分をしっかり流せていないと頭皮に蓄積します。
たまった石鹸カスは細菌やバクテリアの餌となるので、頭皮に雑菌が繁殖してにおいを発生させることもあるんです。
解決法:石鹸カスを残さないようにシャンプーする
石鹸カスを残さないための方法(コツ)を三つ紹介します。
1.予洗いをしっかり
「予洗い」とはシャンプーの前にお湯だけでざっと髪や頭皮の汚れを落とすこと。
予洗いが不足していると、シャンプーで皮脂汚れが落としきれない場合があります。皮脂汚れとともに石鹸カスも残りやすくなるので、できるだけ予洗いの段階で余分な脂汚れは落としておくと良いでしょう。
2.石鹸をしっかり泡立ててから髪につける
固形石鹸を直接髪にこすりつけて泡立ててはいませんか?そのやり方だと石鹸成分がべったりと付着して残ってしまうことが多いです。
石鹸カスを残さないコツは「よく泡立てること」。 泡はすすぎでさっぱりと洗い流せます。あらかじめモコモコの濃密泡を作ってから髪を洗いましょう。
3.すすぎを入念に行う
すすぎの時間は十分にとっていますか?
よく言われるのが「洗ったぶんの3倍の時間をかけてすすぐ」ということ。
毛量が多い人だと髪の束の内部に石鹸成分が残りやすいですが、シャンプーブラシを使えば束をほぐしながらすすげます。洗い残しも防ぐことができますよ。
事例②:石鹸シャンプーを使ったら頭皮が乾燥する
ちょっと意外かもしれませんが、石鹸シャンプーは洗浄力がかなり強いです。
その洗浄力の高さから、頭皮に本来必要な皮脂まで落としてしまっているかもしれません。髪や頭皮が乾燥すれば、毛根環境が悪化します。「石鹸シャンプーを使ったら抜け毛が増えた」なんていうケースもあるんですよ。
そういった意味で、やはり石鹸シャンプーは向き不向きがあります。結論を言ってしまえば、石鹸シャンプーは脂性肌(オイリー肌)の方にとってはさっぱり洗えてちょうど良いですが、乾燥肌や普通肌の方には洗いすぎて刺激になる可能性も高いので注意しましょう。
解決法:アミノ酸シャンプーの方がいいかもしれません
アミノ酸シャンプーは動物性または植物性の脂肪を原料とした洗浄剤がベースになっています。
洗う力が控えめなので、頭皮に必要な皮脂は適度に残ります。さらにアミノ酸シャンプーには保湿成分が同時に配合されていることが多いので、保湿ケア効果で乾燥を防ぎ、頭皮のバリア機能もサポートしてくれるでしょう。
もし頭皮の乾燥が気になっているなら、薄毛を防ぐ意味でも一度アミノ酸シャンプーを試してみてください。
アミノ酸シャンプーおすすめランキングは下記の記事で紹介しています。
事例③:石鹸で髪を洗ったら頭皮がべたつく?
こういったお悩みの声はとても多いです。これも原因としては皮脂の落としすぎである可能性が高いです。
お肌に本来必要な皮脂まで落としてしまうと「皮脂が足りない!急いで補充しろ!」という身体の命令が働いて、逆に皮脂の過剰分泌が起こってしまいます。
その結果、頭皮がベタベタになることがあるんですね。
また、石鹸はアルカリ性なので髪と頭皮もアルカリ性に傾いてしまいます。そのままにしておくと頭皮環境が悪化して皮脂を余計に分泌する可能性も。
クエン酸リンスを使って中和させ、きちんと弱酸性に戻してあげることも必要です。
※「クエン酸リンス」とは?
髪と頭皮を弱酸性に保つ、石鹸シャンプーに定番のケア方法です。シャンプー後の独特のきしみ感もなくなるのでおすすめ。
洗面器のお湯に市販のクエン酸をスプーン一杯程度混ぜ、シャンプーの後に髪を流します。
解決法:長く続ければおさまっていくことも
頭皮のベタベタは石鹸シャンプーに変えた直後に感じるもの。ここを我慢してしばらく使い続けてみると、髪質や頭皮環境が変わって皮脂分泌が落ち着いていくことが多いです。
クエン酸リンスが面倒なら石鹸シャンプー専用のリンスを使ってもOK。とにかく「簡単さが続けるコツ」なので、自分に合った方法を選んでくださいね。
ただ、数ヶ月使っても改善しない場合はアミノ酸配合など洗浄力が穏やかなシャンプーを使うといいでしょう。
事例④:頭皮に湿疹が…これって石鹸シャンプーのせい?
湿疹など明らかな頭皮トラブルが出る場合はそのシャンプーはすぐに使用を中止しましょう。
これは単純に相性が悪いのが原因だと考えられます。
「石鹸は基本的に添加物が少なく、自然の成分を原料としているのでお肌に優しい…」とはいえ、効果や使用感には個人差があるものです。
解決法:肌荒れを抑える「薬用シャンプー」がおすすめ
シャンプーにも医薬部外品のものがあります。医薬部外品は簡単にいうと「化粧品と医薬品の間にある存在」のこと。特定の効果が認められている商品に対して使われる呼び方です。
シャンプーの場合は頭皮のトラブルを抑えてくれる効果が期待できます。いわゆる薬用シャンプーというもので、有効成分としてグリチルリチン酸ジカリウムやアラントインなどが含まれています。
もしも薬用シャンプーを使っても湿疹トラブルが治らないようなら、本当に頭皮が敏感になっている可能性があります。
こんなときはお湯だけで洗う「湯シャン」にしばらく取り組んでみるのも一つの方法です。
事例⑤:「石鹸シャンプー使ったら頭皮が痛いです」
石鹸シャンプーで乾燥するとお伝えしましたが、そのままの状態を続けていると極度に乾燥が進んで頭皮がつっぱります。髪をかきあげたり分け目を変える動作で頭皮に痛みを感じる場合は要注意。
この状態を長く続けているとやがて頭皮が固くなり、 血行不良を起こして脱毛の原因になる可能性も…
解決法:ヘアオイルやアウトバストリートメントを使ってみる
ここまでですでにお伝えしている方法(アミノ酸シャンプーor薬用シャンプーor湯シャン)を実践するだけでも十分に効果的ですが、さらに本格的にスカルプケアに取り組みたいなら頭皮のアフターケアも入念に行いましょう。
具体的にはヘアオイルを使う方法です。頭皮を保湿してくれる上に、髪の毛のハリに必要なうるおいや油分を補充してくれます。
ヘアオイルはドライヤーの前につけるのが一般的ですが、シャンプーに2〜3滴混ぜて髪を洗うという方法もあります。
商品は椿油やあんず油、馬油などいろいろありますが、品質の良いものを使うならオーガニック認証成分を使ったヘアオイルがおすすめ。安心して使え、ツヤツヤでまとまりのある髪の毛を実現してくれます。
また、 洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)をこの機会に使ってみるのも良いでしょう。
無理して石鹸シャンプーを使うことはないです
繰り返しになりますが、石鹸シャンプーは相性があるので合う人と合わない人がいます。
使った感じがあまり好きではなかったり、仕上がりが微妙なら、無理して使うことはありません。いくら髪に良いと言われていても、シャンプーの時間を楽しめないのは女性としてとてももったいないこと。
石けんにこだわりすぎず、ぜひ自分に合ったお気に入りのシャンプーを見つけて、長く使い続けてくださいね。
まとめ
今回は石鹸シャンプーにありがちな頭皮のトラブルの原因、対策法についてお伝えしました。
もしも石鹸で髪を洗うことにこだわるというなら、シャンプー向きのアイテムを選ぶことも大切です。シャンプー用に作られている液体石鹸は使いやすいですが、洗髪専用の固形石鹸も品質が良くおすすめです。
このへんは好みやイメージもありますが、色々と実際に試して、使いやすいものを選んでみてください。