「石鹸シャンプーが髪に良い」と聞いて使い始めたけど、髪がギシギシにきしんでしまい、仕上がりが悲惨なことに…なんていう経験はありませんか?
石けんで髪を洗うと汚れや皮脂をさっぱりと洗い流すことができます。添加物や化学成分など余計なものが入っていないのもメリットですよね。人気商品としてはアレッポ石鹸やマルセイユ石鹸、国産のものだとミヨシやシャボン玉シリーズがありますが、使ったことのある方もいらっしゃるはず。中にはオーガニック成分を使った高品質な石鹸もあるので、こだわりのある人にはたまらないんです。
とはいえ、石鹸シャンプーはアルカリ性。仕上がりの髪がきしんでしまうというデメリットもあります。どんなに髪と頭皮に良いと言って使っても、髪がギシギシになってしまえば本末転倒ですよね…。
そこで必要になってくるのがクエン酸などを使った酸性リンス。せっけんのアルカリを中和してサラサラにしてくれるので、せっけんシャンプーで髪を洗うならあわせて使っておきたいアイテムです。
そこで最近はリンス不要のしっとりまとまりやすい石鹸シャンプーが増えています。髪と頭皮に優しくてキシキシしない、リンス不要の石鹸シャンプーが今注目を集めているんですね。
今回は、
- 石鹸シャンプーを使うと髪がきしでしまう理由
- リンス不要の石鹸シャンプー厳選6選
この二つを紹介していきます。
「石鹸シャンプーに興味があるけど、髪がきしんでしまうのが心配」と思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
石鹸シャンプーでなぜ髪はきしむの?
石鹸シャンプーを使うと髪がギシギシにきしんでしまい、リンスやトリートメントを使わないと大変なことになってしまいますよね。
これってどうしてなんでしょうか?石鹸シャンプーを使うと毛がきしんでしまう理由を見ていきましょう。
石鹸はアルカリ性のため髪のキューティクルを開いてしまう
髪の毛と頭皮はもともと弱酸性ですが、石けんは弱アルカリ性です。
石鹸シャンプーを使うことで髪がアルカリ性になると、キューティクルが開いて髪内部のうるおいやタンパク質などが外に流れ出てしまいます。
だから、ギシギシしたりゴワゴワ感を感じるというわけですね。
そして、石鹸シャンプーにはシリコンなどの化学成分が含まれていません。市販のシャンプーを使うと髪がツルツルになりますが、あれはシリコンで髪がコーティングされるから。つまり石けんシャンプーにはコーティング力がないので髪が丸裸になり、摩擦を感じやすくなることがあります。
とはいえこれはメリットもあります。髪本来の状態が分かるので、髪の傷み(ダメージ)具合をチェックする目安になるでしょう。たとえばカラーリングやパーマ、ヘアアイロンを使ってヘアダメージを受けている場合、きしみがひどいように感じるはずです。
では、弱アルカリに傾いたきしんだ髪の毛をまとまりのある髪にするためには、どうすれば良いでしょうか?
酸性リンスを使えばきしみがなくなる
石鹸シャンプーを使った後に酸性リンスで中和させると、開いたキューティクルが閉じるので、しっとりなめらかな仕上がりになります。
なので石鹸シャンプーを使った後は基本的に髪をアルカリ性から弱酸性に戻すために酸性のリンスが必要です。
酸性のリンスは市販の石鹸シャンプー専用リンスを使っても良いですが、手軽に作る(自作する)こともできます。洗面器にお湯を張ってクエン酸(またはお酢)を入れ、混ぜるだけでOK。きしみやごわつきの度合いは人により異なりますが、クエン酸リンスなら濃度を自分好みに調整できるのも良い点です。
ちなみに石鹸シャンプーは肌に優しい成分で作られていますが、洗い残しは禁物です。「石鹸カス」が残ってしまうとベタベタやバサバサの原因になってしまいます。
頭皮に付いた石鹸成分はしっかりお湯で洗い流して、毛穴に石鹸成分が残らないように注意しましょう。コツとしては洗った時間の3倍かけてすすぐ、シャンプーブラシを使ってすすぐなどの方法があります。
石鹸シャンプーを使った正しい洗髪方法
髪の毛は濡れると摩擦が大きくなるのでダメージを受けやすいのですが、石鹸シャンプーは泡立ちが良いのでたっぷりの泡で洗えます。泡はクッションの役割をしてくれるので、摩擦も起こらず髪に優しく洗うことができます。
石鹸シャンプーは約38℃程度のぬるま湯でしっかり泡立ててから頭皮につけてください。指の腹を使って頭皮をマッサージするように。髪を洗うというよりも頭皮を中心に洗う感じです。
ロングヘアの方は髪同士をこするダメージが強くなるので、撫でるようにして優しく丁寧に洗えばOKです。
市販のシャンプーに慣れている方が石鹸シャンプーを使い始めると、泡立ちの悪さを感じるかもしれません。ですが徐々にせっけんの泡の弾力がほどよく心地いいと感じられるようになりますよ。
リンス不要の石鹸シャンプーは?きしまなくてしなやかに仕上がるタイプもある!
健康な髪と頭皮を保つために、石鹸シャンプーを使いたいけど髪がキシんでしまうのがどうしても気になる…という方は多いのではないでしょうか?
石鹸シャンプーを使った後にシリコンが配合されている市販のリンスを使ってしまうと、石鹸シャンプーを使った意味がなくなってしまいます…。
しかし、最近は石鹸シャンプーでも全く髪がきしまずに艶やかにしっとり仕上がる商品が増えています。
髪が長い方、パーマやヘアカラーによるダメージが強い方は、リンス不要のしっとり仕上がる石鹸シャンプーを選びましょう。
きしみが少ない!リンス不要のおすすめ石鹸シャンプー厳選6選
ここからはきしみが少ないリンス不要のおすすめ石鹸シャンプー厳選6選をご紹介します。
石鹸シャンプー選びに迷っている方は、是非参考にしてみてくださいね!
①サボンモーヴ
「加齢と共に髪が細くなり、ハリや弾力がなくなってきた…」とお悩みの方には、スカルプケアソープ「サボンモーヴ」がおすすめ。石鹸シャンプーとしては珍しい固形石鹸で、泡立ちもよくとても人気です。
年齢と共に頭皮の血行不良が起こると、毛根に栄養が届きにくくなり、髪にハリや弾力が失われてしまいます。
サボンモーヴは頭皮の潤いを保ちながら、若い頃のような健やかな艶とコシのある髪へと導きます。
もっちりとした泡により、頭皮の皮脂や落ちにくい汚れもしっかり吸着してくれて洗浄力も抜群です。
リンス・コンディショナー不要で健康な髪が生える頭皮の土台を作ってくれる石鹸シャンプーです。
<P.G.C.D.> サボン モーヴ 45gリンス・コンディショナー不要。
②ZACC スカルプシャンプー
植物由来のスカルプケア成分で作られた頭皮に優しい「ZACC スカルプシャンプー」は、敏感肌の方におすすめです。
配合成分はあくまでシンプル。石鹸成分は純度が高く、優しく洗えるアミノ酸由来の洗浄成分も入って、使えば使うほど本来の髪のツヤとコシが戻ってきます。
理想的なシャンプーとは「余分な皮脂はしっかり落として、肌に必要な皮脂を残す」というもの。これを継続することで健康的な頭皮環境を整え、フケも防いでくれます。
もしかすると市販のシャンプーから「ZACC スカルプシャンプー」に切り替えたばかりの初期は泡立ちが少なく感じるかもしれません。でも継続使用により頭皮環境が整えられると、程よい泡立ちとしっとりした使用感を実感できるはずですよ。
爽やかな天然アロマのフローラルブーケの香りにも癒やされます。
③松山油脂 リーフ&ボタニクス
松山油脂「リーフアンドボタニクス」は刺激の少ないアミノ酸系洗浄成分配合の液体石鹸シャンプーです。
パーム核油とべに花油を、独自の釜焚き製法で焚き上げた液体石鹸を使っているのが特徴です。
果実や葉から抽出した植物性オイルから作られているので、パーマやカラーリングなどでダメージが多い髪もしっとり仕上げます。
液体石鹸シャンプーは、洗浄成分が髪や地肌に残りにくいのがメリット。天然精油のグレープフルーツ精油による爽やかな香りも人気のポイントです。
LEAF&BOTANICS(リーフアンドボタニクス)シャンプーラベンダー
\詳細レビュー記事はこちら/
④ネオナチュラル 柚子はちみつシャンプー
ネオナチュラル「柚子はちみつシャンプー」は高知県産の有機柚子エキスと温泉水「美豊水」を使用して作られた石鹸シャンプーです。
独自の方法で抽出したエキスと有機柚子の果肉や種を長時間じっくりと漬け込み、独自の製法で丁寧に作られています。
髪だけでなく洗顔料やボディーシャンプーとしても全身に使えるのが嬉しいポイントで、人間の皮脂の成分に近い馬油油脂100%の石鹸素地をベースに作られた無添加タイプ。
洗髪後のきしみも少なく、初めて石鹸シャンプーを使う方にもおすすめです。柚子の芳香成分リモネンの優しい香りにも癒やされます。
柚子はちみつシャンプー300ml<neo natural(ネオナチュラル)>
⑤みどりの森 ニューコンセプトシャンプー・ソープー
みどりの森「ニューコンセプトシャンプーソープー」は肌に負担となる添加物は一切不使用の石鹸シャンプーです。
保湿成分としてヒアルロン酸、スクワラン、アミノ酸を配合しており、リンス不要でもしっとりとまとまりのある仕上がりになります。
続けて使っていると頭皮環境が整い、有効成分が行き渡るようになります。若々しい健康的な髪が蘇るのを実感できますよ。
⑥エスケー しっとり石鹸シャンプー
エスケー「しっとり石鹸シャンプー」は名前の通り、保湿成分のグリセリンを配合した保湿効果の高い石鹸シャンプーです。
乾燥肌で頭皮がカサカサしやすく、石鹸シャンプーを使うと髪が死んでしまう方、パサつきが気になる方も満足して使える石鹸シャンプーです。
洗い上がりの指通りがしっとり滑らかになるので、髪が長い方にも最適です。
髪が健康なら石鹸シャンプーでもきしまない!
石鹸シャンプーは、髪本来の姿がまるまる現れるので、髪へのダメージが強ければ強い人ほど、きしみやギシギシ感を感じやすくなります。
しかし、石鹸シャンプーは継続することで頭皮環境が整い、徐々に髪のきしみがなくなっていきます。
石鹸シャンプーを使い始めた頃は、きしみが気になるかも知れないしれませんが、徐々にきしみも感じなくなりますよ。
平均約3ヶ月の継続使用により、リンスなしでもまとまるようになりますが、髪が長いかたや元々ダメージが多い方は、初めからリンス不要の石鹸シャンプーを選ぶと良いでしょう。
髪の状態が改善するときしまなくなる
たとえば髪が健康な方や子どもの場合は、石鹸シャンプーを使ってもきしみを感じないことが多いです。カラーやパーマをかけていないなら、きっとそこまで強い軋みは感じないはずです。
また、石鹸シャンプーを使ってもきしみを感じない場合には酸性リンスも必要ありません。ヘアケアも簡単で良いので、メリットが大きいですね。
石鹸シャンプーを継続して使って頭皮環境が整えられると、健康な髪が生えてきて嫌なきしみやごわつきも感じなくなっていきますよ。
健やかな髪になるには時間が必要
とはいえ石鹸シャンプーを使ってすぐに髪が健康に戻るわけではありません。医薬品ではないので即効性は期待できず、気長に使い続けることが必要になるでしょう。
効果を実感するまでには平均3ヶ月、長くて半年から1年以上がかかります。
なので最初は使い心地が悪いかもしれませんが、途中で諦めないことが重要です。上手に弱酸性のリンスを併用するなどして、毎日継続して使うことをおすすめします。
徐々にツヤやまとまりを感じるようになればこっちのもの。もう市販のシャンプーには戻れないはずです。
石鹸シャンプーを長く続けるコツ
何度も言っていますが、石鹸シャンプーを使って健康的な髪を手に入れるためには継続使用が何よりも大切です。
初めて石鹸シャンプーを使う方は、髪のきしみに驚いてすぐにやめてしまうパターンが多いです。(ある程度使っても、途中で挫折してしまうことがあるようです)
今回ご紹介したリンス不要の石鹸シャンプーは、きしみが少なく、まとまりのあるしっとり艶やかな髪の洗い上がりを実感することができます。
髪へのダメージが多い方、乾燥しがちな方、髪が長い方は、リンス不要の石鹸シャンプーを選ぶことをおすすめします。
石鹸シャンプーがどうしても合わない方はアミノ酸シャンプーを試そう
どんな石鹸シャンプーを使ってもきしみが気になるという方は、頭皮や髪への刺激が低いアミノ酸シャンプーを試してみましょう。
アミノ酸シャンプーは界面活性剤の洗浄成分アミノ酸系の成分を使用しているため、頭皮に優しく、低刺激なのが特徴です。
洗浄力は弱めなので、薄毛や抜け毛に悩む方も安心して使えるのが嬉しいポイント。石鹸シャンプーのようなきしみはなく、髪が長い方も絡まりやごわつきが気にならないのもメリットです。
頭皮環境をしっかり整えることができるので、気になる方はアミノ酸シャンプーを試してみましょう。
まとめ
今回は、髪と頭皮に優しい石鹸シャンプーがきしんでしまう理由、そしてリンス不要の石鹸シャンプー厳選6選を紹介しました。
市販のシャンプーは、シリコンや化学物質が多く入っているため、少しずつ髪へのダメージが溜まってしまいます。
石鹸シャンプーの場合は、シンプルな石鹸素材で作られているので、抜け毛や薄毛が気になる方、カラーリングで傷んでいる方、加齢とともに艶やコシのなさが気になってきた方にも安心して使えるのが嬉しいポイント。
石鹸シャンプーはきしんでしまうのがどうしてもデメリットですが、そんな時はここで紹介した商品をチェックして試してみてください。
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