
「水道水で髪を洗うと傷んじゃうのかな?」
確かに水道水には殺菌消毒のための塩素が入っています。これがなんとなく髪の毛にダメージを与えて悪そう…
“かといってミネラルウォーターで髪を洗うなんて不経済だし、どうしたらいいの!?”
なんてあなたは思っているかもしれませんね。
でも結論をいえば、それって考えすぎです。だって水道水に含まれている塩素はほんのわずかの量。そこを気にして水道水を使わずに髪を洗うなんて…あまり現実的じゃないですよね。
とはいえ、髪の毛は女性の大切なパーツ。水道水で洗うことで髪が傷むのかどうか、気になると思います。
なので今回は水道水が髪の毛にどのくらいダメージを与えるのかについて書いていきます。
参考になれば幸いです。
目次
水道水で髪が傷む原因は?
水道水には「残留塩素(ざんりゅうえんそ)」と言って、浄水場で殺菌・消毒したときの塩素が残っています。
水の品質を保つために塩素はどうしても必要。でもこの塩素が髪の毛のキューティクルを破壊してしまうのでは?ということなんですね。
※ちなみに京都の皮膚科医である長谷川義博さんは「水道水の塩素が髪の毛のキューティクルを傷める」という研究結果を発表しています。
塩素は脱色剤の成分でもある
「プールにたくさん入ると茶髪になる」なんていう話を聞いたことはありませんか?
あれはプールの塩素によって髪の毛が脱色されるからです。塩素はアルカリ性なので、髪のキューティクルを開いてしまう性質があるんです。
出典:http://mt.le-club.co.jp/blog/
キューティクルが開くと、そこから髪の毛の水分が蒸発してしまうので、パサつきやすくなります。しなやかさが失われていき、手ぐしで引っかかりやすく切れやすい髪に…という気がしますね。
実際は微量だから心配ない
実際には家庭の水道水には塩素が入っているものの、一生飲み続けても健康被害がない基準値で定められているんです。
つまり、水道水に含まれる塩素はとても微量だから、心配する必要はありません。気にしすぎるとストレスを感じてしまうので、そのほうが髪の毛には良くありませんよ。
水道水で髪を傷めないための工夫
水道水で髪を洗うことは特に問題ありませんが、できるだけ髪の毛を優しくいたわりたい場合はいくつか工夫できることがあります。
浄水機能つきのシャワーヘッドを使う
「ミネラルウォーターやウォーターサーバーの水を使って髪を洗おうかな?」と思った方もいらっしゃるかもしレません。ちょっと不経済な気もしますが、「最後のすすぎだけは塩素除去した水(精製水など)を使う」などの方法もあります。
また、初期投資がいくらかかかりますが、シャワーヘッドを浄水機能つきのものに交換する手もあります。
ノンシリコンのアミノ酸シャンプーを
水を変えなくても、シャンプーをノンシリコン・アミノ酸系の高品質なものに変えればヘアケア効果が期待できます。さらに保湿成分豊富なリンス・トリートメントを使うことで髪の毛のダメージをケアすることもできるでしょう。
パサつきを防ぐだけでなく、指通りがよくなるので摩擦による乾燥も防ぐことができます。
クエン酸リンスする
塩素入りの水道水は微妙にアルカリ性に傾いています。髪の毛やお肌は理想的には弱酸性が良いですよね。
なので、シャンプーを十分すすいだら仕上げにクエン酸リンスしてみることをおすすめします。
これで髪の毛と頭皮に残ったアルカリ成分が中和されますし、弱酸性に傾けることで頭皮環境も改善する効果が期待できます。
洗いすぎないこと
夜にお風呂に入って髪を洗い、次の日の朝にもシャワーを浴びて髪を洗っている方も多いのではないかと思います。
でも、あなたがもし乾燥肌であれば1日2回の洗髪は洗いすぎかもしれません。シャンプーはかなり脱脂力が高いので、頭皮に本来必要な皮脂まで根こそぎ取り除いてしまっている可能性もあります。
皮脂は不足すると補充するために過剰分泌することがあり、逆に頭皮の環境が悪化してしまうことも。なので髪を洗うのは夜の1日1回のみがおすすめです。
乾燥しがちな冬場は特に注意しましょう。
ドライヤーでしっかり乾かす
髪を洗ってそのまま放置していませんか?髪の毛に水分が残っていると雑菌が繁殖し、頭皮環境が悪くなることが考えられます。
なので、髪を洗ったらドライヤーでしっかり乾かしましょう。乾燥によるパサつきが気になるなら毛先に軽くホホバオイルや馬油を塗ると保湿効果でしっとりします。
まとめ
日本の水道水は安全性が高く、髪の毛を洗ったところで特に悪い影響はありません。
ちなみにフランスなどヨーロッパの国だと、水道水はミネラル成分が強すぎて、髪の毛がバサバサになってしまうそう。日本の場合は軟水なのでそんなことにはなりません。
今回の記事を参考に、自宅ですぐにできるヘアケア習慣を初めてみてはいかがでしょうか?