こんな疑問に答えます。
目次
湯シャンをしてる人は頭皮が臭い?
何でも試してみたくなる性格で1週間ほど湯シャン生活して、案外臭わないもんだなと思っていたら、妻に「あんたの頭めっちゃ臭いねんけど、ちゃんと頭洗ってる!?」ってキレ口調で言われたのは私です。 https://t.co/4CEopg3fYO
— ざるにい (@ADHD_PhD) March 26, 2018
自分ではしっかり洗っているつもりだし、あまりニオイもない状態な気がする…でも実は嫌な匂いを発生させていて、周りの人からすれば「本当にこの人くさい!」ということがあるみたいですね。
そもそも湯シャンには、
- 髪と頭皮が健康になる
- 長く続ければ皮脂の分泌量が減る
- 界面活性剤を含まないので刺激を受けない
- 洗剤を使わないからエコ
- 育毛・発毛・抜け毛予防効果も期待できると言われている
こんなメリットがありますが、とはいえ家族や職場の同僚、友達に「なんか臭う…」と迷惑をかけてしまうくらいならやらない方がましですよね。
そこで今回は「湯シャンをしたい、でも臭いが気になる」という方のために、湯シャンで頭皮が臭い原因をお伝えするほか、「臭い消し対策法」をいくつか紹介します。
湯シャンには向き不向きがある
臭い消しの対策についてお伝えする前に、そもそも湯シャンは向き不向きがあります。体質的に向いていない場合は、いくらニオイを消す努力をしたところでやっぱりにおってしまうことも。
湯シャンがおすすめできないのは「脂性肌(オイリー肌)」の方です。たとえば男性は女性と比較して皮脂の分泌量が多いので、湯シャンでは皮脂汚れがかなり残ってベタつきが気になってしまいます。
もちろん個人差もありますが、「自分はどちらかというとオイリーだな」と思うようなら湯シャンは控えた方が無難です。
ニオイのことはなかなか正直に言ってくれる人が少ないもの。周りの人に我慢させてしまったり、あなたが気づかないうちに他人から避けられたりしないよう気をつけてくださいね。
湯シャンは始めたてがいちばん臭い
もうひとつ注意すべきポイントがあります。それは湯シャンに切り替えると最初がいちばん辛いということ。
10月から湯シャンにしてみた
今頭皮が超臭い
べたっとした感じで、
自分の髪が
ウールにでもなった気がする🐑— Enomoto Ayumi (@onyu__a) October 7, 2018
今までずっと市販で売られている洗浄力の高いシャンプーを使ってきた人なら、皮脂を根こそぎ落とす生活が続いていたはず。
実は皮脂は肌のバリア機能を保つために必要なので、落とせばそれだけ身体が反応して過剰に皮脂を作ってしまうんです。なので実際に急に湯シャンに切り替えると、
皮脂がたっぷりなのにお湯だけで洗う
↓
頭皮に脂っぽさが残ってニオイの原因に
というバランスの悪い流れができてしまうんですね。
長く湯シャンを続けていれば、身体が皮脂を作る必要がなくなるので分泌量も減っていくと言われています。この時期までは我慢しなくてはいけないようですね。
このことを考えると、汗をたくさんかく夏場に湯シャンを始めるのはあまりおすすめではありません。涼しい時期になってから始めて、夏になる頃には体質が改善できているようなイメージで計画を立てるのも一つの方法ですね。
湯シャンは正しい方法でやろう!
湯シャンには正しいやり方があります。ポイントをおさえつつ実践しないと、皮脂汚れがちゃんと落ちずにニオイの原因になってしまいますよ。
ここではありがちな湯シャンの間違いパターンについてお伝えします。ちなみに湯シャンの正しい方法について別記事で解説しているので、詳しく知りたい方はこちらを参考にしてくださいね。
湯シャンでちゃんと洗うには10分くらい必要
頭皮は皮脂をたくさん分泌します。その量は顔のTゾーン(額と鼻の部分)の約2倍とも言われています。
そんな頭皮の皮脂、ささっと洗い流すだけで落とすことはできません。お湯だけで洗うなら最低でも10分程度はシャワーの流水を当てつつ洗う必要があるでしょう。
皮脂が落ちずに残っていると、頭皮の常在菌が皮脂をエサとして繁殖し始めます。常在菌が増えすぎると臭いの原因になるので、しっかり洗いましょう。
ドライヤーでちゃんと乾かしてますか?
「髪を洗ったあとは自然乾燥だよ!ドライヤーの熱は髪が傷むでしょ?」
こういった間違いパターンはとても多いです。ちゃんと乾かさないと、湿気で雑菌が繁殖し、イヤな臭いの元になってしまいますよ。
たしかにドライヤーの熱が高すぎると髪を傷める可能性はありますが、基本的には髪はすぐに乾かした方が良いです。むしろ乾かさない方が髪が傷みます。
その理由は、髪を濡れたままにしておくとキューティクルが開いてしまうから。髪内部の水分まで蒸発してしまいますし、ちょっとの摩擦でキューティクルが剥がれ落ちてしまうことにもなります。なので洗髪のあとは必ずドライヤーを。低温でなおかつ速乾性のあるドライヤーがおすすめですが、このあたりはドライヤーおすすめランキングの記事にて紹介しているので、参考にしてくださいね。リンク
力まかせにゴシゴシしていませんか?
洗うときは指の腹を使って、頭皮を優しく揉み込むように洗うのが正しい方法です。
頭皮を動かしながら毛穴の皮脂を取り除くイメージで行いましょう。ここで爪を立ててゴシゴシと洗ってしまうと、頭皮が傷ついてバリア機能が弱くなります。
雑菌の中でも悪玉菌と呼ばれるニオイ菌が増えてしまうので、頭皮は優しく扱ってくださいね。
湯シャンの臭い消し対策いろいろ
「正しい方法だけではちょっと心配…」という方も多いと思います。
ここではそんな心配を軽くするための「臭い消し」対策についていくつか紹介していきます。
綿の手袋を使って洗う
湯シャンは普通に手で洗うだけでもOKですが、綿の手袋をはめて洗うとより効果的に汚れやフケを取り除くことができます。
綿の手袋はどんなものでも(軍手でも)構いませんが、このようなタオル生地のものだとより良いでしょう↓
モコモコの綿の繊維が皮脂やフケをからめ取ってくれますし、髪表面の脂汚れもふき取ってくれます。
手袋の取り扱いが面倒、という場合はタオルを使っても良いでしょう。
シャワーヘッドを変える
湯シャンするなら「シャワーのお湯」にこだわるのも1つの手です。シャワーから出てくるお湯は当然のことながら水道水ですよね。残留塩素が付着して頭皮環境に悪影響を与えることがあります。
シャワーヘッドは簡単に交換できることをご存知ですか?浄水カートリッジがついたシャワーヘッドで、塩素の成分を除去しながら髪を洗うことができます。
また、中には炭酸タブレットをセットして炭酸シャワーにすることも可能なんですよ。炭酸マイクロバブルは洗浄力が高いですし、お肌の代謝を促したり血行を促進する効果も期待できます。
体臭や汚れが気になる方、よりクオリティの高い洗髪を目指す方はぜひ取り入れてみてくださいね。
クエン酸やお酢でリンス
クエン酸といえば石鹸シャンプーの仕上げに使うことで知られていますが、目的は頭皮を弱酸性に中和するためです。
お肌は弱酸性が理想的ということですね。なのでお湯だけで髪を洗うときにもクエン酸を使ってみましょう。
クエン酸が自宅になければお酢でも構いません。洗面器一杯のお湯にクエン酸(お酢)を大さじ1杯ほど溶かして、最後の仕上げにこれですすぎます」クエン酸にもお酢にも消臭効果が期待できるので、試してみてください。
エッセンシャルオイルをちょっと加える
クエン酸リンスをするのであれば、さらにエッセンシャルオイル(精油)※を加えてほんの少し香り付けをしてみるのも1つの方法です。
※アロマオイルはお肌の刺激になるのでエッセンシャルオイルが良いです。ローズマリーやラベンダーが定番ですよね。
こういった良い香りのするオイルを香水代わりにして、女性らしさを引き立てましょう。
食べ物を工夫してみる
皮脂の分泌は普段口にしている食べ物に影響されます。つまり食生活を少し見直すことで、ニオイも気にならなくなるかもしれません。
具体的には、肉類や脂っぽい食事を控えると効果が期待できます。他には野菜類を積極的に摂ること、水分をたくさんとることも大切です。
ブラッシングを念入りに
湯シャンをするなら髪の表面の汚れが残ってしまうことも。これをサポートしてくれるのが念入りなブラッシングです。使うのは豚毛やイノシシの毛から作った獣毛ブラシがおすすめですが、お風呂に入る前に丁寧にブラッシングしてみましょう。
ブラッシングの代わりにつげ櫛でとかすのもメジャーな方法です。このとき、櫛の根元に汚れがべったりとついているなら、1度シャンプーでしっかりきれいな状態に戻すことをおすすめします。髪についている油汚れはどんどん酸化していき、不快な臭いを発することがあるのでチェックしておきましょう。
2〜3日に1回は普通にシャンプーする
先ほど「湯シャンは始めた頃がいちばん問題」というお話をしました。はじめの方はかゆみやベタつき、そして頭皮臭さに悩まされることになると思います。
それならシャンプーから湯シャンへの切り替えを徐々に行なっていく、というのはおすすめの方法です。
具体的には、いきなり100%毎日湯シャンではなく2〜3日に1回はシャンプーしながら慣らしていくと良いでしょう。
湯シャンを長く続けると発達していた皮脂腺が元に戻ります。皮脂の分泌量がおさまってきて、ニオイも気にならなくなるでしょう。
でも、そこにいくまでは時間がかかります。我慢しすぎは挫折の元なので、無理せず少しずつ取り組んでいきましょう。
まとめ
今回は「湯シャンだけだと頭皮が臭いんじゃないの?」と心配になっている方のために、ニオイの原因や湯シャンを継続するコツ、臭い消しの方法までをお伝えしてきました。
市販のシャンプーは刺激が強いことも多いので、肌に合わない時は湯シャンも試してみてくださいね。そして試してみる際は、周りの人がストレスや不快さを感じることのないように対策もお忘れなく。
何もいきなり完全に湯シャンに移行しなくてもいいわけですから、気が向いたときにお湯だけで洗髪するでもOK。ぜひやってみてください。
最後に1つだけお伝えすると、市販の大量生産で作られている石油系シャンプーはあまりおすすめではありません。
もしくはアレルギー肌・敏感肌さんには石鹸シャンプーをおすすめします。
サラサラの美しい髪を取り戻しましょう♪